カスタムメイドで作る素敵  色落ちの過程すら美しいグレイヘア

グレイヘアは、老けて見える?

年齢を重ねた髪に現れる白髪は、単なる”色の抜けた髪”ではありません。
グレイヘアには、ブリーチではつくれない光があります。

白とシルバー、アッシュ、そして残っている黒髪が混ざり合い、一本一本が異なる明るさで光を反射します。
そこに色を重ねると、均一に染めた髪とは違う、複雑で奥行きのある発色が生まれます。
それは、年齢重ねた髪だからこそ表現できる美しさです。

生かし方次第では、若い人には再現できない、洗練されたハイファッションになります。

髪は、顔立ちや服装、そして気分まで変える大切なファッションの一部です。
今の自分に輪郭を与えるもの、染める、染めないではない、グレイヘアには、多くの可能性があります。

白髪は「隠す」から「生かす」へ

白髪染めは隠すのではなく、もともとの明るさや透明感を生かす方向へと変化しています。
全体にハイライトを入れて、白髪と黒髪の明度差をやわらげる、
高明度のカラーを重ねることで、伸びてきた白髪との差異を目立ちにくくする方法など。
リタッチ間隔を伸ばしながら、明るく透明感のあるニュアンスカラーへ。
髪は一気に軽やかになり、ファッションとの調和も生まれます。

街でも、明るく美しいヘアカラーを楽しむモードな大人の女性が増えてきました。

グレイヘアを主役にした、もうひとつの選択肢

グレイヘアに必要なのは、カットや色によって適度な輪郭を作ること。
柔らかさを残しながら、必要な場所にだけ強さや動きを加えることです。
ベースとなるグレイヘアは、そのまま残します。
前髪やトップだけ。
顔回りとトップに少し。
毛流れが見える部分。
毛先、裾の部分。
白髪が密集している部分のみ。
顔立ちや髪の流れ、ファションのテイスト、生活環境、変化への意向を見ながら、色を置く場所と分量を決めていきます。
色の力は想像以上に大きなものです。

一筋の色が入るだけで、顔回りが締まり、髪全体に輪郭が生まれます。
数本のカラーが加わることで、表情まで生き生き見え、装いに華やかさが加わります。


画像の方は、いつもとても素敵な装い。
ずっとグレイを隠すことなくきて、近年少しずつポイントできれいな色を加えて、
今回はピンク、マゼンタ、グリーンを、後で黄色く褪色して残ることを避けるためマニキュアで入れています。

一見すると大胆に感じる色でも、土台にある上質なアッシュグレイがやわらげ、驚くほど自然に馴染みます。
派手さを競うための色ではありません。
グレイの静けさの中に、意志や遊び心をくわえるための色です。

色落ちの過程まで美しく、大人カラー

このカラーは染めて完成ではありません。
透明感を保ったまま、染めたてのプリズムカラーからパステルカラーへ、さらにシャーベットカラーと変化し、
褪色して色あせるのではなく、移ろってマジックのように一層ベースに溶け込み、大人の品格を保ってくれます。
ブリーチしてもだせない光を孕んだカラーは大人の特権なのです。
大人にしかできない洗練された「遊び心」、鏡を見るのが楽しみな毎日です。

泊谷

増えてきた白髪、10人いれば10の策があります。
やっかいもの扱いせず、経過を楽しいものにしていきましょう。